七色の家族

□第二章 家族になること
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私は今、見廻組の職務史上最もデリケートな局面を迎えようとしていた。

それは、“職場への結婚報告”。
こういうのは順番とタイミングが大事で、上司から報告するというのがルールだ。うっかり仲良しの同僚に先に報告したがために、噂で上司の耳に入るなんていうことは絶対避けなければいけない。
あとはタイミングだが、このタイミングこそが最も難しく、切り出すのに並々ならない勇気がいる。特に報告すべき相手が、多忙を極めるエリート、見廻組局長佐々木異三郎である場合には。



  〜第二章 家族になること〜



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