恋暦


季節の言葉をテーマにした、攘夷時代高杉との恋物語。
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第一章 春告草【はるつげぐさ】
高杉とヒロインの幼少期。ふたりの出逢いは、春を告げる梅が咲いた頃。

第二章 名残雪【なごりゆき】
攘夷戦争と師匠の死。名残雪の降る夜、決断の時。

第三章 桜初開【さくらはじめてひらく】
桜舞い、命散る戦地にて、女の誓い。

第四章 牡丹華【ぼたんはなさく】
美しく花開く一瞬を、愛しいひとの側で。

第五章 蛙始鳴【かわずはじめてなく】
侍の心を宿す剣。共に結ぶ、白い額当て。

第六章 紫陽花【あじさい】
鬼の隣に咲いた花。少年と少女の恋心は、今も昔と変わらずに。

第七章 七夕流【たなばたながし】
七夕に降る長雨、逢瀬が叶わぬ恨みの涙。空に、願いを捧げて。

第八章 寒蝉鳴【ひぐらしなく】
同じ痛みと、同じ想いを抱いて。

第九章 草露白【くさのつゆしろし】
露光る夏の終わり、結ばれる夜。

第十章 鶺鴒鳴【せきれいなく】
鬼が行くは修羅の道。地獄の果てまで、共に。

第十一章 菊花開【きくのはなひらく】
江戸からの新たな仲間。いつかの日、花咲く契り草。

第十二章 楓蔦黄【もみじつたきばむ】
四方へ別れた道は、その先の何処かで。

第十三章 地始凍【ちはじめてこおる】
激動の時、護り通す誓い。

第十四章 初時雨【はつしぐれ】
時代の終わり、復讐の篝火が、静かに燃える。

第十五章 冬茜【ふゆあかね】
季節は巡り、想いは続く。(完結)




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