十尾の少女

□プロローグ
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どうして・・・


どうして・・・


どうしてみんな私を嫌うの?



どうして離婚なんてしたの?



どうして私を裏切ったの?





私が化け物だから・・・・・?






そのせいで私は・・・・・








簡単に人が信じられないよ・・・・・・・・





〜プロローグ〜





私は生まれた時十尾の血狼を身体に封じられた


そのせいか私を化け物扱いする奴が多いかった

良く、知らない部屋に閉じこめられたり、殴られたり、クナイで服を裂かれたり、刺されたりされる、いじめがあった

そのたびに、私は殴り返したが、親に言いつけられ、周りから私の悪口ばかりがひそひそと話された


「ねぇ、またあの子……嫌いな子を殴ったんですって…」

「それ聞いたわよ!!家の子もあの化け物に殴られたのよ!!!」


「私もよ!!!」


「だから、この里にいたくないのよ」


私が殴った子の親達が私を見ながら言う


うざい……


死ねばいいのに……


私の方がひどい目にあってるんですけど?
あんたたちの子共にね!!


バキィ!!!


と私は近くの木を思いっきり殴った


ビクッ!!


と親達はその光景をみて一瞬で黙った


木は一発殴っただけなのに、見事に折れていた
とても4歳児とは思えなかった




『ざまぁみろ』




と私は思いっきり睨みつけながら言葉を吐き捨て、その場を後にした


「まぁ…なんて子!なんであんな子が生きてんのかしら!!」


「あなたなんかこの里の恥よ!!!出ていけばいいのに!!!」



また後ろから私の悪口を言っていたが無視した



どーせ、さっきの出来事を広めるんでしょ


勝手にしたら?

こんな感じなせいか、信用できる人は限られていた

少ない友人と両親だけど
私には十分だった……









けど






なんで!?


なんでみんな私から離れていったの!?



それは5歳の頃のことだった



子供1「ナナキのそばにいるとみんなに冷たい目でみられるからヤダ!!」


どうして……


子供2「やっぱ化け物だからだよね?」


やめて……


子供3「やっぱり?そうだよねぇーーっ!!もう私たちに近づかんといて!!」


やめて……!!


子供2「もうぶっちゃけ私ただあんたを利用するために近づいただけなんだよね〜〜っ」


・・・・・


子供1「え?本当に?実は私もなんだよね〜〜!」


許さない


子供3「私もだよ〜っ!!」


許さないっ!!




『うあ゛あ゛あ゛あ゛あぁぁぁ!!!!!!』

その瞬間私は第四形態の半獣半人になった



『死ねやあああああああぁぁぁぁーーーーーっ!!!!!』


と私は無我夢中で裏切った三人をひっかきまわし、思いっきり殴りまくった


目の前が真っ赤に染まった


血しぶきが顔や身体中に飛び散ったが気にも止めずなぐるのを止めない





三人は悲鳴をあげる間もなく死亡



だけど私はなぐるのを止めなかった


なぜなら・・・



私は本当に三人を信用していたのに裏切られたことと、自分自身がコントロールできなかったから・・・・・








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