ネタ帳小話帳

□契約的恋愛関係
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それはまるで、雇用契約の様な…恋愛関係。


契約的恋愛関係


「嬢ちゃん、俺になんか言うことはないか」
クライン王国筆頭宮廷魔導師は自分よりも十も若い、焦茶の髪の少女に疲れた声で言を発した。
「?何が?」
さっぱり、わからないと言う顔で少女…藤原芽衣は間抜けな声を返す。
「調べはついてんだぜ?…夕べは、何処に行ってたんだ?」
自分で丹念に育て上げ、なおかつ自分でじっくりと抽出したお茶を啜りながら…シオンは芽衣の答えを待つ。瞬き程の沈黙。あっけらかんと言い放つ、芽衣。
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