短編小説

□片思い 
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俺はどうしようもない男だ。

俺には好きな子がいるが俺の親友もその子のことが好きなんだ。
最近好きな子ができたんだ。そう言い俺にこういった。
その子のデータを集めてくれないか?とお願いしてきたんだ。
俺は気づいたら、ああ、わかった。と言ってしまっていた。
その子のデータを集めてくれと言われても、俺は前から好きだったので沢山のデータが手元にあった。
日常的なことから彼女の好きな人までもうデータは集まっていた。
彼女の好きな人は俺の親友だった。

俺は一人で笑いながら泣いてしまった。
あぁ、俺の入る隙間なんて最初からなかったんだ、ってな。

次の日俺の親友にデータを教えたら今まで見たことないようなとびきりの笑顔でわらっていた。
柳、本当にありがとうね!って言ってきて、その日に告白をしたらしい。

そして次の日俺に、「付き合うことになったよ。柳、本当にありがとう。
とその彼女を連れて言ってきた。
俺は、ああ、おめでとう。お前の役にたてて良かったよ。そういった。
俺は親友が喜んでくれて嬉しかったがとても悔しかった。
俺が前から好きだったのに最近好きになったばかりの親友が結ばれるんだからな。
だが正直俺も悪いと思ってる。
俺はデータを集めることはしたが、告白は恥ずかしいという思いが湧いてきて今までずっとできなかったんだからな。

だから俺はあの子と親友が幸せになることを祈る。










柳 蓮二


                    






                    
</だが同時に不幸になればいいと思った。そしてこんなことをおもう俺自身が嫌になった。

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