忍足謙也の恋物語そのほか

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忍足謙也です。俺はテニス部のレギュラーやってんねんけど実はマネージャーの子が好きなんや。

でもなその子好きな奴がいるっぽいんやけどその好きな相手がな、ウチの部長の白石蔵ノ介っちゅー男なんや。

ぶっちゃけ俺だって世間から見たらまぁいいほうだとおもうけどな、そいつは誰がどうみてもイケメンなんや。

しかもなその2人仲よぉ話しててな、ぶっちゃけ美女と美少年やから俺なんかが入る隙間なんかないっちゅー話や。
俺があの子とだと美女とヘタレ・・・っちゃうけど・・・べっ別になっあの子が幸せならええかな〜って思ったけどやっぱ好きだしどうすればええかわからんのや。

「謙也さんさっきからどうしたんっすか。顔キモいことなっとりますよ。」
誰かがいきなり話しかけてきた。

「うわっ財前かいな、びっくりしたわーってなんやねん、キモくないわ!」
それは俺がよく知ってる人だった。

こいつはな財前光っつって1つしたの後輩なんやけどこれがまた生意気でな、どうしようもないやつなんや。でもいい奴だとは思うがな!


「そーやって言わなくても謙也さんがキモいことはしってましたから。で、どうしたんですか、そんなに考え事して。」
実にどうでもよさそうな顔でたずねてきた。

「いやっ、あのな、そのぉ・・・」
顔が真っ赤になりながらいった。
「あぁ、マネージャーのこと好きっていう件ですね。はぁ・・・まだ告ってないんですか、ヘタレですね。ヘタレ謙也さん。」
そうからかいながら笑った。

「いやっ、ヘタレちゃうし!ってかなんで俺がすっすきってしってんねん!」
俺はそれが気になった。
「いや、態度で丸分かりっよ。知らないの金ちゃんとマネージャーぐらいじゃないっすか?」
財前はそう言いながらくびをかしげた。

や ば い。やばいやばいなんでバレてんねん、態度でって俺めっちゃ隠してたはずやで!ってことは白石にもバレてるっちゅー話やで・・・やばい、あの二人くっついてるかもしれんのに俺が片思いしてるってバレてたなんて・・・!

「謙也さんそんな慌てなくてもええやないっすか。俺、謙也さんのこと応援しますよ。」
財前は真剣な顔をして言ってきた。

えっ、あの財前が応援してくれる?

「えっ、財前ホンマに応援してくれるん?」
財前の性格上俺はありえないと思った。

「ホンマですわ。はぁ、あーあせっかく応援してあげるっていってあげてるのになぁー」
わざとらしいため息をつき落ち込んだふりをした。
「スマン財前許してや!うぅっ財前が応援してくれるとか夢みたいや!」
と笑いながら言った。

「応援しますよ。けどぜんざいおごってください。」
ニヤッと笑いながらそう言った。
「だと思ったー!俺、やっぱりそうだと思ったもん!」

はぁ、、まぁこんな奴だけど応援してくれる仲間がいれば頑張れそうっちゅう話や!







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