黒子のバスケ 小説

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確実に自分の中にある歯車が静かに狂い、軋み刻々と砕け散るのを待っていた。


そんな時代、奇跡は起こった。
それが良いことかは誰にもわからないが。


キセキの世代と言われる彼らが同じ時代に揃ったのだ。


奇跡、そう自分が一番望んでいたことだった。
彼らが独りにならずにすむ。
そう、思った。

その時は。






結果としてそう人生は上手くいかないもので、皆独りになってしまった。




叫びたかった。泣きたかった。

このままじゃ壊れる。
このままじゃ…。



だから忘れた。
全て、今までの全てを。


「死」と違い、不安定で不確定。

いつ思い出すかすらもわからなかったが、きっとそれがその時できる最善の選択だった。







それからというもの、多少の違いはあれど、殆ど同じ時代、同じ場所にしか転生しなくなった。

何故かはわからない。

その前に何故自分が「死」によるリセットが効かないのかすらわからない。




はぁ、と重い溜息を吐いた。
取りあえずの整理は終わり、これから何をしようかと思いながら立ち上がった。








歯車はもう限界。
隠すのも、もう限界。



なら――――






















――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(最後の足掻きといきましょうか)



   

   
















あとがき


続きがありそうな最後ですが、これで終了です。
だって思いつかない…。
何かいいネタがあったら教えてください<(_ _)>




  
 
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