小説

□冬の屋上
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「もうかなり寒いのによくやりますね」

「何それ、嫌味?」
「違いますよ、心配してるんです」

風邪なんかひいたら、貴方に恨みを持ってる方がこぞって刺しに来ますよ。

そしたら一番被害を食うのは僕ですから。



そういうと臨也は
「それって心配とは言わないと思うんだけど」
「誰が貴方を心配してるって言ったんですか?僕は僕の心配をしてるんです。」

「まぁ、その方が帝人らしいっちゃらしいけどさ」
と納得したように言う。


その言葉に内心帝人は同意する。自分が大切。間違ってはいない。
寧ろそれ以上にぴったりの言葉などないだろう。

そう自嘲気味に内心で呟く帝人の腕を臨也が引っ張る。



突然の不意打ちに帝人はバランスを崩し臨也の方に倒れこむ形になる。





「ちょっ!臨也さん!?」

「それならこうすれば問題ないよね?」
そうすると必然的に臨也が帝人を抱え込むような構図になるわけで…。











「問題ありまくりですっ!」
高校生としてのプライドが、粉々に砕け散る音を帝人は聞いた。



















―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(とある冬の屋上での出来事)




















あとがき


今回はまだ臨帝っぽいかな…?
実はちゃんと帝様、臨やんの心配もしております。
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