マジシャンの野望。

□野望 25
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僕のマジッククラブ入りの思いを砕いたのは、入学式での新入生歓迎際でのことでした。
その日、大学のクラブ案内を見てびっくり!!!
マジッククラブがないのです。。。
正直、ショックでした。
ってか、それくらいのことは、入学案内をみて確認しとくべきですが、
僕は入学案内に乗っていないサークルとかにマジック関係があると思っていたのですが、その淡くて甘い期待は見事にくだけりました。
入学式の日にホームルームのクラスがあり、そこには40〜60人ぐらいの生徒がいました。
担任の先生によると、
『ホームルームで集まるのは、多分一年に一回ぐらい。』
そこで、40人〜60人近くの生徒が一人一人前で自己紹介をすることに。
名前と自己PRをすることになったのですが、
結構個性的な人が多いなと思いました。
今でも僕が覚えている人の自己紹介
『高校時代に一年間アメリカに留学してました。英語には自信があります。よろしくお願いします。』
その人は一発で覚えた。後にその人と英語必修のクラスで一緒になるんだけどね。笑
その他には、
『私よりオレンジレンジファンの人はいないと思います。』
とか。
そこで、僕は何をおもいついたか、
自己PRしていこうと、マジックをしようと思いつきます。
今思うと、全然マジックが出来へんのに、よくマジックをしようと勇気が出たなと思います。
今でもこのネタをいうのは、恥ずかしいんだけど、
『マジックします!』とかいって、マーカーを出すのね。
で、『マジックです!』って言うのね。
。。。。。
。。。。。
担任の先生には『えっ?どこがマジックなの?』ってつっこまれた。。。
わかりますよ、めっちゃバカですよねー。笑
今だったら絶対出来へん。
で、マジックらしきことをするんだけど、今考えると、マジックじゃないのね。それをした時、一瞬クラスが凍り付いたような気がするんだけど、なぜか僕は自己満足してたんだよね。
やった、さすが!失笑王みたいな?
同じクラスの人ごめんなさい。

僕の短大のすごさは、なんといっても女子の比率の多さ。
僕のキャンパスでは、95%が女子です。
つまり男子は5%。
ホームルームにも3人しか男子がいませんでした。
その現実は、異性に話しかけるのが苦手な僕にとっては、
とても大きなことでした。
授業初日。見事に、必修の英語のクラス(週9時間)には、18人が女子。僕を含めて2人が男子。という構成でした。
互いに隣りの人と自己紹介を英語でするんだけど、
そのとき、僕は隣りの人に『マジックが趣味です。』ということを言いました。
で、なんか暖かいクラスだったんだよね。
何がきっかけか、よく覚えてないんだけど、
『マジックするの?』とか言われて、じゃあ見せようかみたいなノリで、マジックをクラスの中でするのね。
いろいろな道具をゲットしては、それをクラスで練習すると繰り返しになるんですよね。
めっちゃ下手なんですけど、周りが盛り上げてくれて、マジック自己満足家に。
僕の不安をよそにマジックは周りとのコミュニケーションの道具になりました。

次に僕が取り組んだのは、マジッククラブです。
でもマジッククラブが大学にないのにどうやって???
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