君のとなりは…

□新しい居場所
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「ふぁああー…」

大きなあくびをした一人の美少女がリビングにある椅子に座った



よく寝た…



久しぶりに夢を見なかったわ…




少し残念。




「いつもなら、姫花が崖から落ちる夢とか、姫花がゾンヒに囲まれる夢とか、姫花が…「あんたどんだけうちの事きらいなんだよぉ!!!!!!!」












「あら…いたの?

おはよう。」




「…うん。はい、ごはん」


そう言って咲より先に起きていた(らしい)少女、姫花は拗ねながらも朝ごはんを咲の前に置いた。





その朝ごはん…もとい黒色の変な物体をなんの戸惑いもなく私は口に運ぶ。








「…ねぇ、なによこれ…」

咲の顔から一瞬にして冷や汗が溢れだしたのが一目でわかる。


「え?なにって…シリアルだよ?みてわかるでしょ?」





・・・










「…ふーん…


あんた、









マジで崖から落ちろ」





「はぁ?!!Σ


なんでよ!?いきなり酷すぎない!?」






「なにが『みてわかるでしょ?』だよ!だれもわかんないわよ!

どうやったらこんなクソ不味い料理をあんたは毎日毎日作れるのよ!!!!」




プチン…



「…クソ不味いって…

せっかく作ってくれた人に失礼だと思わないの!?」

姫花の触角(アホ毛)が垂直にピンッと立っている

これは彼女が怒っている証拠だ。



「私は正直な感想を言ってるだけよ。
シリアルなんて材料入れて牛乳入れたらほら出来上がりじゃない!!

なんで黒くてグロい物体ができるのよ!」



バンバンバンバンッ

テーブルを叩きながら叫ぶ咲



「うちなりに美味しくしようと思っていろいろ調味料入れたんだよ!」



バンバンバンバン

同じくテーブルを叩きながら叫ぶ姫花



「醤油!?醤油をいれたね!?だからこんなに黒くなったね!?だからこんなにグロくなったね!?」


「だからグロいとか言うな!
それに醤油じゃないし!!

焼いた肉(焦げた)とコウモリの皮を入れただけだよ!!」

「コウモリの皮なんてどうやっててに入れたのよ!!

なに!?あんたは私のことを殺したいの!?ねぇ!!そうなの!?」


「別に咲を殺ってもうちにはなんの特になんないよ!!

この自信家女!!」


「っ!!ざけんじゃないわよ!

このアホ毛女!!」


「猫かぶり野郎!!」


「単純変態バカ女ぁ!!」




「「ハァ…ハァ…ハァ…」」


もはや子供のケンカになってしまっていた二人。

息を切らせている













「…え…?なにが…あったんですか…?」


そこへ、ついさっき起きたばかりの少女…


「「ハァ…ハァ…梨斗…。」」

が呆然と立っていた。


その時の彼女の顔を顔文字で表すと…

(゜Д゜;)

だったそうだ。







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