ギアス短編小説

□【夕暮れの屋上】★R15
3ページ/3ページ

(あの頃の思い出は…もぅ、君の記憶の中には存在しないんだね…)

切なげに視線を落とすスザクをみて、ルルーシュは言葉を漏らす。

「…世の中が平和になれば、また一緒に過ごせるさ…」

(…ぇ!?)

思わずバッとスザクがルルーシュを見つめた。
(…君に記憶は無いはずなのに…)

ルルーシュはそんなスザクの顔はお構いなしに言葉を続ける。

「世界が平和になれば、軍の仕事も減るんだろ?…そしたらスザクもちゃんと学校に来られるし…又皆で会長の考えた下らない祭りを守り立てながら笑ってすごせるじゃないか。」

あくまあでも一生徒としてのルルーシュ・ランペルージュの顔を通す相手に、スザクは拭い切れない疑惑を胸に押し殺し、小さく頷く。

「…そうだね。世界が平和になれば又皆と一緒に過ごせる…。」

夜風吹く屋上に2人…。
目指すものは一緒にはずだった。

…違ったのは思想と方法。

分かれた道は再び交わることなど無い…

解っていながらも…夢を見る…




…やさしい世界でありますように…




[END]


ーーーーーーーーーー
*あとがき*
初、ギアス小説♪
ほんのちょっとだけ切ない感じで書いてみました。
ルルーシュも本当は記憶を戻しているわけですから、こんな場面があったらお互いせつないかな…なんて。
これからどんどん書いていく予定ですので、宜しくお願いします。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ