庭球短編小説

□【日記】
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6月 20日 (金曜日)
昨日考えてた事引きずったまま部活に出てたらうっかり飛んでくるボールに気がつかなくて、ボールが肩にぶつかっちゃった。 手塚に凄く怒られちゃった。考え事したままコートに入るなって…でもさ、中々考え事って始めると吹っ切れなかったりするんだよね。
桃の打ったボール、結構強かったみたいで保健室に行けっていわれた。
一人で行くのも嫌だったし、今日はあんまり英二と話ししてなかったから英二についてきてもらったんだ。
だって、一人で肩の手当てって出来ないじゃない…本当なら桃にして貰うのが当たり前なんだろうけど、手塚も文句言わなかったし…いいかなって。
ユニフォーム脱いだら、結構赤くなっててちょっと驚いたよ。さすが桃って感じかな。
シップ張ってくれる英二の顔が心配そうに僕を見てた。ちょっとだけ優越感。…この瞬間は僕だけを見てるよね?
たまに触れる英二の指先が…なんだか少しくすぐったかった。ちょっとだけドキドキしてた。
…なんだか変な感じ。…最近、この変な感じが少しづつ増えてる気がする。
気のせいかもしれないけど、ね。


6月 21日 (土曜日)
どうしよう…。今日大変なことしちゃったかも。
僕が悪いのかな…ううん、僕だけじゃない…英二だって悪いんだ…多分。
この前昼休みに話ししてた好きな子の話し、英二がまた持ち出してきたからあんな事になっちゃったんだよ。
いないって言ってるのに、英二がしつこく聞いてくるから…煩いくらい聞いてくるから…黙って欲しくて、あとちょっとカッっとしちゃったのかもしれないけど…殴りかかるくらいの勢いで英二にキスしちゃった…。
触れてみたいなんて考えていたからかな。英二が気になるのは恋かもしれない…なんて思ってたからかな。
なんであんなことしちゃったんだろう。

英二、凄く驚いた顔してた…した僕だって驚いた顔してただろうケド…。
勢いにかまけて部室出てきちゃったけど、英二どんな風に思っただろう…。

最低…本当最低。

月曜日、どんな顔して会ったら良いんだろう。
考えたってどうにかなる事じゃないのは解ってるけど…考えずにはいられないよね。

6月 22日  (日曜日)


*END*
 

*あとがき*
22日の日記はないのですよ(笑/ぉぃ)不二君の書く日記形式の独り言、またまた管理人の独りよがりなお話です。なんでこんな中途半端なものを書いてしまったかというとですね、コレを書いてる不二君の気持ち事態が中途半端で答えの出ないものだったりしたら…っと思ったからです(意味不明;)
恋愛か友情か…自分で解らない…そんな気持ち、皆様は持った事ありますでしょうか?
皆様の思い出の中にも、こんな感じの記憶があったら良いなっと…(ないですよねぇ;)
久々に書いたら、かなりの駄作になってしまいました;…ここまで飽きずに読んでくださった皆様有難う御座います。こんな中途半端なもので済みません。…次回はもう少し内容のあるものを書ける様頑張りますです;
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