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□たまには正直に
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                      依頼主から報酬を受け取り、酒を飲みに行ったところまでは良かった。                              何時もは度数の低い酒しか呑まないこいつが、何故自分と同じ物を頼んだのか、分からない                      
正体を無くしたアキラを抱え、塒(ねぐら)へ戻ろうとしている途中だ。

自分も多少酔っているもの、アキラ程では無かった。

さっき迄大声で歌いながら暴れていた相方はというと、

何故か、酒で潤んだ碧眼で蕩ける様な微笑を浮かべながら、ひたすら自分を見つめ続けている。

その視線に気付きながらも塒へと続く道を歩く。

が、時たまに服を引っ張られ、その表情を見てしまうと、今すぐにでも路地裏に連れ込みたい激しい衝動に襲われる。

蛇の生殺し状態のシキは、精神的にも限界が来ていた。

拷問の様な長い時間が終わる。

やっと塒に着く事が出来た。

尚も無言で自分を見つめ続けている。                                                            
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