スローライフをご一緒に
□1:始まりの朝
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誰かに頬をつつかれている。うーん…昨日は夜更かししてまだ眠いって言うのにお母さんったら…
「もうっ!今日は土曜日だからまだ寝てて…って…誰?」
あまりにも、しつこくつついてくるものだから体を起こし強く言えば目の前には知らない男性が居ました。
『それこっちの台詞ね。てか寝すぎ、もう11時すぎてる』
「えっ!?ここ私の部屋だよね…、あれ…?ここはどこでしょうか…っ!??」
周りを見渡せば自分の部屋ではなく、慌てて目の前にいる気怠るそうな彼にとえば、俺の部屋 だなんて笑えない冗談が返ってきた。
「笑えませんよ…、え…ほんとになんで私こんな所にいるの…??」
状況が把握できなくて頭が混乱する。昨日は学校からは直帰して明け方まで自室でのんびりしてたし、外にでた記憶もない。それなのに…
『あ、それはあれだよ。空から…ってか天井からふってきた、あんたが。』
「はいっ!?天井からっ!?」
へらへらと笑いながら言った彼の言葉がもう状況にしか聞こえない。自分は真剣に悩んでいるというのに…目付きをキツくして彼をみやると、ほんとほんと だなんて焦っている。
「もう、キリがないですね。私帰ります。ここから○○町の○○通りってどうやって行けばいいんですか?」
諦めて自分の住所を聞いてさっさと帰ろうとすれば彼はきょとんと、首を捻る。次いで連ねた言葉に私は驚くのだった。
『ー?そんな町あったっけ?ここは●●町だよ』
私のすむ場所はかなり有名なはず、都市部だから。それを知らないって、どれだけバカなのだろうか。…あれ?●●町って…そんな町あったっけ? これでも私は土地勘あって色んな県の町とか知ってる私がわからないほど…
ー波乱の幕開けですー
(まさか…知らない…世界に来ちゃった?)
((へー、トリップとか凄い))