スローライフをご一緒に

□11:てくてく歩いて
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いつの間にやら時間になり、平介が学校へ行く時間になる。私は玄関までお見送り。靴を履いた平介にいってらっしゃい を言おうとしたら手をひかれた。


『学校まで、探検でもしますか』


離れがたいと思っていた矢先の彼の言葉に私は躊いもなく頷いて靴を履いた。そしてよりさんに 行ってきます を言って二人でてくてく歩く。もちろん手は彼に繋がれていて、それはもう当たり前になっている。

「のどかですねー」


晴れた空をみて、そう言えば彼は『そうですねー』と言うからふと笑う。あまり言葉を交わさないけども、二人を纏う雰囲気はとても優しくて居心地がとても良い。


「おーいっ!へーすけー!」


後ろから彼を呼ぶ声が聞こえて、平介につられて振り向けば、ふわふわ黒髪の男の子が走ってきた。


『おー佐藤じゃないの、』


一歩前に出た平介が走ってきた男の子に話しかける、私は手をひかれ平介の背に少し隠れるような感じになる。


「おはよーっ、平介今日早いじゃん!てかその子だれ?ここらでは見ないね〜」


顔を覗き込まれて驚きはしたものの、悪い人ではなさそうなので、簡単に自己紹介する。


「***です。えっと…『俺の彼女だからね〜、手出し無用で。あと俺今日もう帰るわ、じゃぁ〜』…え…っ!?」

「「えぇーっ!?」」


ー驚いたのは私と佐藤くんー


(平介にこんな可愛い彼女っ!?ちょっちょっ鈴木に報告だ…っ!)

(平介?!?彼女…え…?!それより学校は…っ!?)

((おちつきましょうや、のんびり散歩でもどうすか?))

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