スローライフをご一緒に

□14:帰ったあとの
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あっくんが素子さんと一緒に帰った後私は平介の部屋にいた。素子さんと言うのはあっくんのお母さんである。


「あっくん、可愛かったねぇ〜」


ベッドにごろりと横たわって私はベッドを背もたれにして寛ぐ平介に言う。


『んー、ちょっとやっかいだけどねぇ。』

疲れた表情の平介。あっくんはなんだか、耐える男だよね。なんか無邪気でやんちゃな感じがしない。あれぐらいの年ならイタズラとかはしゃぎ放題だと思っていたのに。


「あ、平介私お風呂行ってくる」

『あーいよ』


ベッドから腰を上げて、パジャマをもち部屋を後にする。脱衣場についた私は服を脱ぎ体を洗い湯船に浸かる。


気持ちいい なんて言い、おっさんみたいに浸かる私。明日も平介は学校かぁ、よりさんもお昼居ないし、家に一人は寂しいなぁ と一人上を向いて考えていた。


本当なら自分も学校に行って授業を受けているはずなのだが、今は違う世界にいるためそうにもいかない。


「はぁ…、」


、と深い溜め息をついて、両手でお湯をすくい顔にかける。明日から頑張らなくちゃ、と一人意気込む。


少ししてお風呂から上がり、よりさんにお風呂が空いたことを知らせ、二階に上がる。入るよ?と声をかけて扉を開けば、平介が、ぐーたらとお菓子作りの本を読んでいた。


『お帰り、』


ーただいまを君にー


(またお菓子つくるの?)

((うん、***選んでいーよ))

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