スローライフをご一緒に
□15:勉強しましょ
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だらだらと過ごしているうちに日がたち、今日は平介が学校お休みの日。平介とのんびり居られるなんて考えると、ふわり頬が緩んだ。
「平介?今日はお菓子つくるの?」
『今日はあっくんもいるし…、あと勉強しなきゃいけないから作らない…かな?』
あの平介から勉強だなんて言葉を聞いて驚く。急にどうしたの と心配になって問えば、留年しそうなのよ とへらりと笑った。
「りゅっ…っ!?そうゆう時の課題って大量にあるんじゃないの??」
『あー大丈夫、大丈夫。佐藤達が手伝ってくれるから…、、ほら噂をすれば』
インターホンが鳴って平介が一階に下りる、少しすると平介が二人の男の人を連れて戻ってきた。
「あ、佐藤くんだ!」
にっこり笑う佐藤くんにつられて笑う。すると佐藤くんの隣にいた真面目そうな男の子が、初めまして と話しかけてきた。
「ほんとに、平介なんかに居たんだな彼女。よろしくな、***。俺は鈴木」
「え?…あっ…と、鈴木くん、だね、よろしく〜、私の名前知ってたんだねぇ」
へらりと笑えば彼も小さく笑う。いつの間にか居ない平介の居場所を聞けば、お茶の準備をしているらしい。
「***はさっ、平介のどこがいいわけっ!?」
ーいきなりだね、佐藤くんやー
(どこが…いい…、優しいとことか?)
(((平介が優しい…?)))