スローライフをご一緒に

□18:普通じゃない?
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一緒だよ と平介と声が重なり背中から伝わる温かな温度にふわり笑う。みごとにハモったねぇ なんて暢気に笑う平介と私を余所に、鈴木くんと佐藤くんは目を見開かせ固まっていた。


「ど、うしたの?!二人とも固まっちゃって…」

『さぁ〜、どぉしたんだろねぇ』


あわあわと慌てる私と、いつもと変わらない平介。平介は私の腹の前に腕を回し、肩口にこつんと顎を置く。疲れたのかな?なんて思っていれば、先程まで固まっていた鈴木くんがわなわな震えだす。


「ってめぇはっ…!」


がたん と勢いよく立ち上がった鈴木くん。ドスの聞いた声がとても怖い…っ。それから平介は鈴木くんにぐたぐた言われてた。


節度を守れとか、なにしてんだよ とかもうそりゃ怒濤のごとく。私は気にしてないんだけどなぁ、そりゃ最初は驚いたし恥ずかしかったけども…


怒られている平介の足の間から抜けだして、いまだに固まっている佐藤くんの元へ。大丈夫?なんて顔を覗けば、ハッとして私の目を見る。


「…***は、大物だね」


なんのことか分からなかったけど、佐藤くんがへらっと笑うので笑ってみれば、頭をやわやわ撫でられた。


「俺、***のこと好きだよっ」


にっこり笑った彼。私もつられて、私もだよ だなんて笑えば、やっぱり大物だね なんて返された。


ー大物?天然?ー


(平介も鈴木も好きっ)

((えー、俺は***が一番好きー))

(なんで俺のことは呼び捨てなんだよ、てか天然だな、まじで)

(俺結構、本気だったのになぁー)

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