スローライフをご一緒に
□20:ご飯ですよ
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***との出逢いを一通り、話し終わった後、個々に口を開く。鈴木は冷静な判断で、佐藤は以外にも***を気に入ってしまったらしい。ま、ゆずらないけど。
「お前ら、好きだのなんだの言ってっけど、いつかあいつは元の世界に帰るんだろ?」
好きになってどうすんだよ と。冷たく吐き捨てた鈴木に佐藤は固まる。だか少しして佐藤はにっこり笑った。
「ここにずっと居てもらえばいーじゃんっ!俺の側にいてもらうっ」
『ちょっとちょっと、***は俺のなんですけど。なに言ってるんすか、佐藤よ』
「お前のものでもねぇだろ」
みんながみんな自由に発言するものだから、鈴木は苛立ちを覚えながらも相手していた。しばらくすると部屋をノックする音が響き、三人はビクリと肩をあげる。
「へーすけ〜?開けて〜、ご飯持ってきたの。手ふさがってて開けれない…重い…っ」
へいへーい と返事して扉を開けてやると、***はカレーが盛られた皿を手にたくさん持っていた。とりあえずできるだけ皿を持ってあげると彼女は礼を言って笑う。
「わーっ!カレーじゃんっ!うまそー」
「悪いな、ごち」
「私も作るの手伝だったんだよ〜」
『え…***が料理…?けがは?』
失礼なっ と平介を睨む。けがなんかしてないですもん なんて内心むすっとする。手伝ったのはお皿に盛るだけだけど、とりあえず…
ーいただきますっー
「そういえば、平介課題進んだ?」
「「『あ、』」」