あなたと私の10日間

□24:昼下がり
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昼下がり。ベッドの中で横になる私とカカシ。彼は昨日の仕事の疲れが残っていたようで今もぐっすり寝ている。


そう言えば、冷蔵庫の中空っぽだったような…。今のうちに買い物に出掛けようかな、と彼の腕からこっそり出る。


案の定、冷蔵庫は空っぽで買い物に行くしかないようだ。私は身支度を簡単に整え、カカシに小さく"行ってきます"と呟いて家をでた。


「にんじん、しいたけ…、」


八百屋に着いて、袋の中に野菜をいれていく。少し沢山買っておいた方が、また買い物をしなくてすむしいいかな、と思い多めに買っておいた。


「まいどあり!お嬢ちゃんありがとよ!」

八百屋のおじさんに手をふって帰路を急ぐ。何だかんだで長居しすぎたみたい。夕日が沈み厚い雲が空を覆っている。


頬に感じた水滴。次第に雨は強さを増して降り始める。傘を持ってくればよかった。と今さら後悔しても遅いだろう。


物影に雨宿りをして様子を見るも、止みそうにない。走って帰ってしまおう と足を踏み込んだ途端不意に声をかけられた。


「何してんすか。」


ーそれはあの時出逢ったー


(シカマルくん!?)
(ど〜も、)

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