輝く太陽と君達に
□8:いつの間にか
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朝日を浴びて目を覚ます。瞼を閉じていても突き刺すような光にゆっくり目を開ければ、そこに居たのはローだった。
『あれ?ロー…ロー!?』
頭が目を覚ます。どうして彼がいるのだろうか。しかも抱き締められてベッドに寝ている辺り、おかしい。
慌てて体を起こそうとすればローの体が先程より近くなり抱き寄せられる。二人の間に距離なんてものは無くて、密着。
目の前にあるローの顔に顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。寝息が肌にかかる。うぅっ恥ずかしいっ!
『ローっ!起きてください!朝ですよっ』
「うるさい、黙っていろ」
少し声をあげて彼に言えば、ローは耳元でそう呟く。寝起きの声が妙に色っぽくて私は逃げ出したくてたまらない。
こうなったら、しかたがない!
『鷲君っ!』
ピュイと口笛を吹くと翼をはためかせ駆け付けてくれた鷲君。"助けて"と言えばこくりと頷き鷲君は私をがっちり足で掴み引き離してくれた。
着地して、ありがとうと鷲君に抱きつけばクルルと上機嫌になく。小さく笑っていれば突如後ろから聞こえた彼の声。
「いい度胸だな、***。」
笑っているけど見るからに不機嫌なロー。身長の関係で自然と見下ろされる感じになり余計に恐怖を煽る。
ーえへへと苦笑いー
((ごめんなさい))
(分かればいい。こっちにこい)