青の世界1

□青の世界の中心で
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さっきまで目の前にいたはずの彼氏はもう何処にも居らず、その代わりに広い広い海が視界一面に広がっていた。


「う…そ…なんで海なの…?」


そう言わずにはいられない。だって数秒前はビルや住宅など建物に囲まれた場所に居たのに、目の前の光景が信じられない。何故?どうして?そんな言葉ばかりが頭の中をおおいつくす。


「うそっ!?」


バシャリと音をたてて、今自分は地に足がついてないことを知る。そう海の中だったのだ。泳げない訳ではないけれども、流石にこんなに広い海を見てしまったら不安だ。


…でも…



「もう、いいかな…死んでも」



そう、生きる意味が分からない。私は建物に囲まれた世界に居たとき、この場所にくる寸前に5年も付き合っていた彼氏にふられた。結婚まで考えていたのに、好きな人が余所でできたそうだ。


「あぁ〜あ…」



私何やってんだろう。




(ここは夢ですか?)
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