1短編

□夢の中でも
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『あららら?』

今日は朝から珍しく任務に出ていて、やっと本部に帰ってこれたのが深夜だった。とりあえず自室に向かおうと、仕事部屋へと足を運ぶ。自室と仕事部屋は隣接しており大抵の大将は仕事部屋も私物化している。

俺とボルサリーノは完璧私物化。


仕事部屋の扉をギイと開いて自室に向かう。正義のマントをバサリとソファに投げた。すると誰もいないはずのソファから小さな声が聞こえた。声の主をたどり見るとそこには可愛い部下がすやすやと寝ていた。
そして冒頭の言葉、だ。


『まったく…』


そう言いながらも、気持ち良さそうに眠る彼女をそっと抱き抱えて俺の自分のベッドに横にしてやる。


『あんな所で寝ると風邪ひくでしょうが』

布団をかけてやり***の横に腰をおろす。優しく髪をすいてやると、くすぐったかったのかクスクス笑う。


「クザン」


名前を呼ばれて、起こしてしまったのかと思ったが、それは寝言のようで。夢の中でも俺に笑かけてくれてるのかと思うと、とても心が暖かくなった。


ー夢の中でもー



(クザン…大好き)

((俺もだよ))
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