1短編

□呼ぶ声の主は
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「クザンのばかぁーっ!!」


『ちょっ***っ落ち着けってっ!』



周りの物を俺に向かって投げ出す彼女。俺の彼女の***は、今日とてもご機嫌斜めだ。ことの発端は俺のナンパ癖から始まるんだけどな…


昼過ぎ、仕事するのが面倒になったので愛しい***に会いに行こうと思い彼女の部屋までの歩いていた。すると目の前から綺麗なねぇちゃんが歩いてきたものだから、思わずナンパしちまった。結果は左頬にビンタをくらい、惨敗。その場面を丁度通りかかった***に目撃されたのだ。そして冒頭。



「誰に落ち着けって言ってるのよ!!クザンなんてもう知らないっバカっアホっ女好きっ!!」



『俺が悪かったって!!ちょっ痛いっ物投げるのやめなさいや』



「クザンが悪いんでしょ!これで何回目だと思ってるの!?」



あらららこりゃ今何を言っても聞きやしないな、とりあえず…



ギュッ



『落ち着きなさいや、俺が悪かったごめんな』


彼女の小さな体を包み込む。



「…もう…」



そう言って 仕方ないなぁ と呆れる***。あぁやっと許してくれたか。よかった、よかっ「次浮気したら、自分で自分にアイスタイムだからね、絶対ね」



そうにっこり笑ながら言う彼女の目は笑ってなかった。



(わかった?クザン?)

((はい、重々承知いたしました))
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