スローライフをご一緒に

□8:強くなるよ
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ふと目を覚ます。なぜか目が冴えて、目覚めがよくスッキリしていた。涙を流したからかな?時計を見ると3時をさしていて、空を見ると星が輝いていたから夜中なんだと認識する。


寝すぎちゃった とぽつり呟やけば隣で眠る温かな存在に気付く。


「へ、いすけ…っ!?」


すやすや眠る彼は平介で、色素の薄い髪が目にかかっている。色々な事に驚きながらも、彼の寝顔を見つめる。なんか…癒される。頭にそっと手を添えて頭を撫でてみると、さらさらした髪質が気持ちよい。しばらく撫でていると、くすぐったいのか此方にすりよってきた。


「猫、みたい」


くすり 笑いがもれ、それでも夢の中に居続ける彼はそうとう深い眠りに落ちているのだろう。幸せそうな寝顔の彼に心が和らぐ。どんな夢を見てるのかな、なんて知りたくなった。


『…、***…』


少し口を開いたかと思えば呼ばれた自分の名に少し驚く。寝言で私を呼ぶなんて、どんな夢見てるんだろう。


『やっぱり…馬鹿だ…ね』


私が、馬鹿!? ほんとにどんな夢見てるのか、ムッとする。だが彼が言葉は発するたびに、それはそれはいい笑顔で微笑んでいるものだから、呆れながらも許してしまうのだった。


ー貴方に甘い私ー


(不思議なこの気持ち)

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