君に出逢った瞬間に
□3:誰が呼んでるの?
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2日と、時間が過ぎてヒソカさんとの生活も大分慣れてきた。
「ヒソカさん、起きて?」
朝は隣に眠る彼を起こして、朝ごはんの準備をする。朝が弱いのか彼はなかなか起きてくれなくて、毎回苦戦するのだった。
『ん、おいで…***…』
ベッドに引きずり込まれて額にキスをされる。私は恥ずかしくて逃げようとしても彼がそれを許さない。
しばらくしたら彼の寝息が聞こえてきた。寝たのかな と顔を見れば、すやすや眠る彼。
なんだか心が暖かくなった気がして、私はそれに疑問を抱いた。この感情はなんだろう、と。
今日ヒソカさんは仕事があるらしい。昼前から出掛けるらしいのだが、起きる気配が一向にない。
すると突然鳴った彼の枕元の携帯。ヒソカさんは、めんどくさがりながらも通話ボタンを押して出る。
話し終えたあと、彼は体を起こして身支度を整え"なるべく早く帰るよ"と行って仕事へ向かった。
食べ終えた朝ごはんの片付け。食器を洗ったあと私は窓から空を見ていた。
「行かなくちゃ、」
不意に出た言葉。行くってどこへ?自分の言葉に疑問を覚える。なんだろう、と考えていれば昼は過ぎて空には星が瞬いていた。
『ただいま◆いい子にしてたかい?』
「うん、お帰りなさい」
ー目的地はどこー
(何かが私を呼んでいた)