あなたと私の10日間

□8:束の間の
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なぜシカマル と問われてふと考える。シカマル君はかっこいいし、のんびりしててなんだか落ち着くのだと言えば、彼はムスッと拗ねるのだった。


『俺の方が、いい男でしょ?のんびりしてるし』


シカマル君に張り合うカカシさんが可愛くて、笑いが漏れた。すると彼は、まったく と呟いて布団ごと私を抱き締める。


「カカシさんって子供みたいですねぇ、拗ねたり甘えたり」


あはは と笑えば彼はまたムスッとしていた。可愛いな なんてふと思う。


『甘えるのは***にだけだ』


カカシさんがぽつり呟く。その言葉に嬉しいです と心から思ったことを返せば彼も笑っていた。


『ほら、布団からでるんだ。荷物の整理、今日中にしちゃうよ』


「あ、はいっ」


彼は私を解放して、布団から出るように言った。暖かさがなくなって少し肌寒さを感じ、彼の体温が恋しいなんて思ったことは今は考えない。


ベッドから下りて、盛大に散らばった服やカカシさんが選んでくれたアクセサリーを広い集めて器用にたたむ。


カカシさんに選んでもらった部屋着を見つけて、彼に来ていていい? と訪ねれば彼は縦にうなずいたので着替えることにした。今の服装は丈の短いスカートで動きづらいからね…


「じゃじゃんっ、この部屋着、似合いますか?」

『んー?…っ似合ってるよ、さすが俺』


誉めてもらってお世辞だと分かっていても照れてしまう。へらりとわらって礼を言えば、こっちにおいでと手招きされた。


てこてこ と歩いて近寄れば、座って と言われて彼の前に背を向けて座る。すると後ろから抱き締められて、可愛い と耳元で言われた。


ー恥ずかしってば!ー


(またセクラハですか!?し…シカマルくーんっ!)

((ちょっ違うから!すぐにシカマルを呼ばないのっ!))

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