あなたと私の10日間

□9:いつのまにか
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片付けが全部終わる頃には日も沈んでおり、ちらほらと星が瞬きだす時間になっていた。


「カカシさん?お腹好きませんか?」


きゅるり と小さくなった自分のお腹。彼にも夕飯を食べないか と言えば そうだね と返ってきた。


「今回は私が作りますよ〜」


ふわりと言えば、彼は少し考えて私に夕飯作りを任せた。


『んじゃ、俺は風呂行ってくるネ。指切ったりしないでよ』


しません と顔を赤らめて言えば彼は笑いながら風呂場に消えていった。冷蔵庫の材料を見て何を作れるのか考える。


まったく、カカシさんは人をばかにしすぎだよね!なんて悪態つきながら野菜を包丁で刻む。野菜の煮物が食べたいな と思い次々と切ったり焼いたり煮込んだりしていた。


ふんわりと煮物が炊けてきて美味しそうな匂いがただよう。ご飯も炊けたし、味噌汁も魚もできた。後は煮物を少し煮込むだけ。


「♪〜」


彼がそろそろお風呂から上がる頃かな、と考えながら鼻歌まじりにご飯を茶碗によそう。すると後ろから いい匂いだーね なんて間の抜けた声がした。


「あっカカシさん!そろそろ出てくると思ってましたよっ、もうできますからちょっと待っててくださいねぇ」


『んー、』


椅子に腰かける彼をみて、魚や煮物、味噌汁を器に盛り付けていく。食卓に並べてエプロンを脱いで手を合わせる。


『「いただきます」』


彼は黙々と料理に手をつけていく。私はそれをドキドキしながら見る。美味しいって言ってくれるかな、不味いって言われたらどうしよう、なんて考える。


『んっ、ごーかっくっ!』


にっこり笑った彼に安堵して自分も食べ始める。ぺろりと全ての料理を食べ終わった後片付けを始めようとした私に彼は、俺がする と言って風呂を進めてきたので言葉に甘えた。


ー幸せな食卓ー


(あ〜、お風呂って気持ちい〜、)

((でしょ?ゆっくり浸かりなよ〜))

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