あなたと私の10日間
□11:心休まる
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お風呂あがりにタオルを首にかけて、ベッドの上で胡座をかき読書している彼に声をかければ、ちょいちょいと手招きされる。
不思議に思い彼の方に近寄れば、グイっと腕を引かれて彼の足の間に座らされた。何事かと背後にいる彼をみれば、タオルをするりと取られて、髪をわしゃわしゃとふくのだった。
「うわわっ」
『もー、だめでしょ、ちゃんと拭かなきゃ。風邪ひいてからじゃおそいんだからネー』
呆れながらも優しく髪をふいてゆくカカシさん。なんだかその行為がとても心地よくて眠気を誘う。頭をふいてもらうなんて、何年ぶりだろう。小さい頃はよく親がしてくれたが、その他は美容院以外記憶にない。
「、カカシさん…、優しいですねぇ」
うつらうつら、しながらもぽつりと呟けば彼もふわりと笑う。うん、なんだか幸せだ。この空間は居心地がいい。もっと彼と居たいな、なんて心が呟く。そんなことを考えているうちになぜか意識が遠のいた。
ーもっと貴方のそばでー
(あ、れ?***?寝ちゃった…のね)
(すぅすぅ)