あなたと私の10日間
□18:お留守番
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サクラちゃん達とおでかけできることになって嬉しい。嬉々と、行きたいお店を言い合っていれば時間になったらしく皆は任務に行くようだ。
「それでは***さん、また!」
「んじゃあ、行ってくるってばよ!」
「また、来ますね」
身支度を整えた皆を玄関に送り出す。いってらっしゃい と手を降ると揃って帰ってきた返事にふわり心が温かくなった。
「カカシも、気をつけてくださいね?」
『あぁ。すぐ、帰ってくる』
いいこで待っててネ と私の頭を撫でて彼らは行ってしまった。
残った私と静かな部屋。先程まではあんなにも賑やかだったのにな、とナルトが食べ終えた食器を洗いながら寂しく思った。
相変わらず外はどしゃ降りで、雨は一向にやむ気配がない。掃除も洗濯も終わった私はただただ空を見て過ごすのだった。
この世界にきて二日たった。あと八日。まだ八日もカカシといられると思ったら少し安心した。
早く帰ってこないかな 小さく呟いて見れば聞こえるのは雨音だけ。ベッドに寝転がって布団にくるまる。
ー起きたら彼がいればいいなー
そう願って瞼を閉じた。