あなたと私の10日間

□20:抱きしめて
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お風呂から上がったカカシがベッドに潜り込んできた。元から横になっていた私を優しく抱きしめて、目を見てふわりと笑う。


『今日は何してたの?』



優しく聞いてくる彼に私は顔を彼の胸にうめた。そして、掃除をしたこと、洗濯をしたことをポツリ、ポツリと連ねた。



『そ、…俺がいなくて寂しかった?』



彼の言葉にドキリと胸が跳ねた。本心なんて言わない。寂しかった なんて言ったらきっと彼は困るでしょ?



でも、だからと言ってなんて言えばいいのか、わからない。あぁそうだ、もう寝たふりをしてしまおう。



『***…、?寝たのか…?』



しばらく黙っていれば切なそうな彼の声が響いた。まただ、胸が痛い。私はどうすれば彼に幸せになってもらえるかな?わからない、でも悲しませたくないよ。困らせたくもない。



ポツリ、ポツリ。切なそうに、儚そうに。彼が私の名を呼んだ。



ー自分の気持ちがわからないよー



(なんて、彼に、言えばいい?)

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