輝く太陽と君達に

□1:お届け物です
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『こんにちは!宅配便です。ある方からのお届け物を渡しにきましたっ』


「は?」


空高く鷲の背に乗り風をきる。そして目的の船を見つけ、ひらりと降り立った私をその人は眉間に皺を寄せ怪訝な顔をして見ていた。


『えっと…、こちらになります!シャボンディ諸島の仕立屋さんからの物です』


商売上、海賊に馴れていると言っても流石にここまで眉間に皺をよせられると腰がひける。焦りつつも届け物をリュックから引っ張りだして差し出す。


「あぁ、なるほどな。」


彼が荷物を開ければ、真っ黒のコートが入っていた。それを確認した彼は警戒心が薄れたのか、初めから持っていた剣をしまった。


『この紙にサインお願いできますでしょうか?』


取引確認のサインをしてもらおうと、歩み寄れば彼と目が合った。目元には隈が濃いものの顔は整っており少し驚く。


「お前は、あの仕立屋の者か?」


『あ、いえ!あの店舗だけではありませんよ?航海中の海賊様への送り物は大方、私が搬送するようになってるんです』


「海賊専門の宅配便って訳だな」


"はい"と、へらりと笑いながら返事すれば、彼は紙にペンを滑らせていった。


『トラファルガー様ですね!確かにお届けいたしました。またご利用下さいねっ』


「待て」


サインを確認したあと、仕事の相方である鷲の鷲君を呼ぼうとすれば掴まれた右腕。何か手違いがあったのかと、振り向けば彼はニヤリと笑った。


『え?』


ー「俺の仲間になれ」ー



((え!?))

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