青の世界1

□青の世界の中心で
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センゴクさんの部屋の扉を開く。ノックはいいの!?と焦る私の手をひいて、『ど〜も〜』なんて呑気な挨拶をするクザンさん。


手をひかれるがままに歩いていくと目の前には大きくてがっしりした男の人が、威圧感に後退りしそうになったがクザンさんの手がそれを許してくれなかった。



『センゴクさん、こいつが例の女、***』


「あぁ…目を醒ましたのだな、よかったよかった」


例の女?あれかな?クザンさんが海で拾ってきたとでも言ったのかな?ま、いいや。センゴクさんは私を見るとふわりと微笑み身を案じてくれた。そんな優しさが嬉しくて私の頬はゆるむ。あぁこの人も良い人だ。

ふわふわとした雰囲気が辺りをつつむ。するとクザンさんが口を開いた。


『***、次、行きましょうゃ』



そう言いながらグイっと繋がれたままの手をひかれる。



「私まだ自己紹介してませんよっっ」


『いいの、いいの、次々〜』


「えっちょっと〜…っっ」



慌ててセンゴクさんの方を見ると一つため息をついて手を振ってくる。


「時間があいたらいつでもくるといい、うまい茶菓子をよういしよう」


なんてセンゴクさんからのお誘いに私は弾むように、はい と返すのだ。



ギィと扉がしまるとクザンさんは元来た道を引き返す。「クザンさんの部屋にかえるんですか」なんて聞けば 『ん、あぁ』と短い返事。今日はセンゴクさんだけなのかな?もっと色んな人とあいたかったなぁ



そんなこと思いながらもクザンさんに手をひかれ部屋へと戻る。




クザンさんの部屋の前についた。




ー賑やかな扉のおくー



(誰か居るんですかね??)


((…情報網早すぎでしょ…))

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