目の前に広がる蒼

□目の前に広がる蒼
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ふわりと目の前に降り立ったのは青と金が混じった鳥。太陽の日を浴びてキラキラと輝く羽がとても綺麗だ。


「すごい綺麗…っ!」


感動しながらゆるりと手を伸ばすと、鳥は少しびくりとして驚きながらも逃げずに私に羽を触らせてくれた。ふわふわもこもこ、とても気持ちがよくて思わず鳥の首に腕を回し抱きしめる。


すると鳥はまたびくりと震えた気がしたが、羽の感触が気持ちよくてさほど気にならなかった。ふわもこ、癖になりそうな柔らかさに顔が緩む。


『あ〜…、そろそろ離れてくれねぇかい?』


「っっ!?」


誰だと、キョロキョロ見渡しても誰もいなくて、不思議に思っていたら『俺だよい』と。恐る恐る声の主を辿ればそれは先程から抱きしめている鳥で、


「どうして鳥がしゃべれるのっ!?」


パッと首に回していた腕を離し疑問をぶつける、すると鳥は気だるそうに話始めた。

『まぁ元は人間だからねぃ、悪魔の実だ』

知ってるだろ?と言われて少し考える、悪魔の実の存在は知っているし目の当たりにしてきた、悪魔の実の能力者で鳥…どこかで聞いたことがある気がする。


「…なるほど、だから喋れるんだ。すごい、びっくりした」


『俺のことはいい、とりあえず船にのれよい』


「え?船ってこの、おっきな船?」


そう問うと鳥はこくりと頷いた、私はこれからすることもなかったので鳥の言うことに素直にしたがうのだった。


―空が近くなった―


(すごいっ空飛んでるっ!)


((手を離すとあぶねぇよい!?))

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