2短編

□末っ子と君
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堅苦しい隊長会議が終わって一息付こうと甲板へ出る。陽気な気候に雲一つない澄んでいる空。こういう日、兄弟達は外に出て日を浴びて昼寝だったり、釣りだったり様々なことをして過ごしているのだ。



『あ〜和むよい』



広い空に呟くように言えば後方からやけに楽しそうな笑い声が聞こえた。足をそちらに向かわせ見ればうちの末っ子、エースと***の姿があり、仲良く手を繋いで何やら妙な動きをしている。



『…お前ら、何してんだよい』



そう尋ねれば二人はびくりと此方に振り向く。俺の存在に気付かないほど夢中になって遊んでたようだ。



「よっマルコ!!いま***とダンスしてたんだぜっ!!なっ***っ!」



エースが無邪気に同意を求めその彼女は「うんっ」とそれはそれは眩しい笑顔で頷くのだった。あぁ、あれはダンスだったのかい と1人納得していれば***が一緒に踊ろうと言わんばかりに手を差し出してくる。



『どれ、手本見せてやるかねぃ』



そう言って***の手をとり俺は柄にもなく彼女をエスコートするかのようにダンスを踊るのだ。



ーエスコートは好きな奴にー



(ずりぃぞっマルコっ!!***は俺のだっつうのっ!!)



((誰がお前のもんって決めたよい!!))
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