2短編
□君に嫉妬
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ハートの海賊団唯一の女戦闘員***。武力に長けており長剣の使い手としてこの海賊団の大きな戦力だ。戦時は気高き女兵士、敵も見とれる美しさ、だが普段の***は気高くもなんともない。
「ベポ〜っ!?ホットケーキにはチョコソースでしょ?!!!」
「えっ!!?普通メープルシロップじゃないのっっ?!」
クルーである白熊と向かい合いながらホットケーキを頬張り下らない話をする様はなんとも言い難い。俺は***の横の席に腰を下ろしてコーヒーを啜る。新聞に目を向けながら世界経済に目を通していればズイっと目の前に差し出されるチョコたっぷりのホットケーキ。
『…なんの真似だ』
「船長っ食べてみてください!絶対美味しいですからっ!ベポったら美味しくなさそうって言ってくるんですよ!?」
仕方なく口を開いてやれば***が小さく切ったホットケーキを入れてくる。
『甘過ぎだ、チョコの味しかしない』
基本甘いものが駄目な俺には余計に受け付けない甘さ。『よくこんなもの食べれるな』と言えばベポが便乗してくる。
「美味しいのに〜、味覚音痴たちめっ」
そう言ってやけ食いする***の口周りにはチョコがついている。…誰が味音痴だ、馬鹿女。仕返しと言わんばかりに、口に着いたチョコを舐めとれば真っ赤に染まる***。
ーやっぱり、甘ぇー
(キキ、キャプテンッ!!?何してるンですかッ!!?)
((ククク、))