PandoraHearts
□〜Retrace:U〜
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ユーリside
レインズワース家の独断でオズ=ベザリウスを救出させることになった。
だが、ユーリは興味がなく、ナイトメアと一緒に外出した。
公園である人と待ち合わせをしているユーリ。
ナイトメアはその人が来るまで側に居る。
ユーリの側にユーリの知り合いがいないと必ずと言って言い程、ナンパされるのであった。
「本当に良かったのか?ユーリ」
ナイトメアがそう聞くとユーリは頷く。
「うん。別に私は救出とか興味がないから良いの。シャロンやアスティーたちが居るから平気」
「そうか。まぁ、ユーリらしいがな…」
「ナイトメアは後で戻るんでしょう?」
「一応…ブレイクがオズ=ベザリウスとギルをイジる気がするからな」
「大丈夫だと思うけどなぁ〜。シャロンとアスティーが居るから止めると思うけど。それにオズ=ベザリウスは違法契約してアヴィスから出て来るかもね。どんなチェインと契約して来るんだろうねぇ〜」
「ユーリ…それ、楽しんでいるな。てか、あまりそんな事言うな。お前の予感はかなりの確率で的中するから」
「そう?まぁ、後の事はあっちにまかせるよ。あっ!来た!!」
ユーリの待ち人が来た。彼もユーリに気付いた。
「ヴィンス!!」
「やぁ、ユーリ。ごめんね、遅れちゃった」
「もぉ!いつも、それじゃん!!どこかで寝てないよね!?」
「心配性だね、ユーリは。大丈夫だよ。エコーが居るから」
「まったく…エコーちゃんが可哀想だな。ナイトメア、ありがとう」
「ああ。それじゃあ、夕方にもう一度ここに来る」
「わかった。くれぐれも、シャロンたちには内緒ね」
「わかってる」
ナイトメアはユーリとヴィンセントを残してシャロンたちの元へと戻って行った。
「相変わらずだね、ナイトメアは。ユーリのチェインとは思えない」
「じゃあ、なんなの?」
ユーリがヴィンセントに質問するとヴィンセントは笑顔で答える。
「ユーリの執事かな?」
「…ナイトメアは私の執事的存在でありチェインだよ」
「クス…ユーリらしい答え」
「そお?それよりどこに行くの?」
「ユーリが気に入る所」
「私が?」
「そう。でも、そうだなぁ〜 僕とユーリが2人だけで居られる場所」
ヴィンセントの言葉にユーリは首を傾げる。
「?良くわからないけど、行きたい」
「そうだね。時間がもったいないしね。行こっか」
ヴィンセントがユーリの手を取る。
ユーリは微笑んで握り返して2人はある場所へと移動するのであった。