イナGO短編集

□クリスマス小説♪
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(蘭丸side)





「はい、霧野。クリスマスプレゼントだ」

「ん、ありがとう。これは俺からな」



と言って俺は神童にクッキーをプレゼントして、神童からマグカップをもらった。

マグカップは取り寄せたらしいな。


まあ俺がクッキーをあげたのは金がなくて手作りしたんだけど…



これは去年のクリスマスの話……










…で、クリスマスを三日前に控えた今日。

部活が終わってロッカールームで着替えて座っていたときのこと。



「霧野せんぱーい」

「なんだ狩屋?」

「先輩はクリスマスに欲しいものとかあります?」

「クリスマスに欲しいもの?」

「はい!」



そう言って狩屋は俺の隣に座った。



クリスマスに欲しいものか…

特にあんまないんだけど…



「んー、なんか気持ちのこもったのがいいかな…手作りとか」

「手作りですか…じゃー、カップケーキとか、食べれます?」

「え?食べれるけど…くれんの?なんで?」

「え…なんで…って…、うんと……まあ、色々お世話になってるし…」

「お世話に…って、クリスマスだぞ?」



と俺が苦笑いすると、



「い、いいんですっ!とにかくあげるから楽しみにしてろよな!」


と捨て台詞を吐いて狩屋は走って出ていった。



「…くれるのか。はー、さてと俺も帰るかー…」



俺も荷物を取りに自分のロッカーへ向かうと、神童が入ってきた。



「あ、神童。今日は先に帰るな」

「ああ、お疲れ様。また明日な」

「じゃあなー」



そしていつも通りに家に帰った。
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