俺の後輩が猫になった。

□◆15日目◆ 俺の後輩(たち)とダブルデートの日。
1ページ/15ページ



「狩屋ー準備出来たかー?」

「大丈夫ですっ!」

「じゃあしゅっぱーつ!」

「……なんか子供っぽい…」

「んー?何か言ったかー?」

「いえ、何も^^」

「テンションあげていくぞー狩屋ー♪」

「………ついていけねぇ…」

「んー?何か言ったかー?」

「いえ、何も^^」



……なんなんだ俺たちは。

なぜ同じことを繰り返した;

今、集合場所の駅に向かって狩屋と歩いている。



今日は日曜日。

神童・天馬・狩屋と、遊園地でダブルデートの日だ。



神童は天馬と付き合ったら、すごく良いと思う。

神童にも幸せになってほしいしな。



「先輩、苦手な乗り物なんですか?」

「んー、ジェットコースターとか…苦手ってわけじゃないけど、そう得意ではないな…」

「……へぇ〜」(ニヤニヤ)



――俺は今、確実に失敗した。

自ら、弱点を言ってしまったというものである。

しかも相手は狩屋。

……どれだけ悪用されるんだろうなぁ…;



「お化け屋敷は?」

「あー……普通?」

「ふーん。あ、天馬くんと神童先輩」

「どこ?」

「あれ」

「あ!居た!」

「あ、狩屋ぁ〜!霧野せんぱーい!」



天馬が手を振り、神童はニコッと笑った。



「じゃあ早く行きましょう!♪」

「あぁ、そうだな」



天馬も俺と同じくらいのテンションだった。

だって遊園地だろ?

しかも狩屋と。

天馬だって、大好きな神童とだからな。

テンションが上がらないわけがない。



何乗ろうかなー。

俺は超ワクワクしていて、本当にテンションがヤバかった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ