俺の後輩が猫になった。
□◇18日目1◇ 俺の後輩と俺に色々起こった日。
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翌日の朝。
「霧野ー、昨日、狩屋と会えたか?」
「……あぁ、一緒に帰ったよ」
「仲直りしたのか?」
「……ケンカはしてない」
「じゃあ……話せた?」
「……………………別れた」
「……………へ………?」
「…振られた、狩屋に」
ガタっ。
俺は席を立ち、神童を巻こうと思った。
このことを誰かに言うのが、嫌だったから。
「え、き…霧野?なんで…」
「…俺、猫から人間に戻る以外には必要ないってさ」
「……そ、そんなわけ…」
「あるんだよ!狩屋がそう言ったんだから!」
振り向き、俺は気づくと叫んでいた。
教室中の視線が、全部俺に集まった。
「あ……ごめん、叫んじゃって…」
「霧野……」
「…ごめっ……俺…」
泣きそうになって、教室を飛び出した。
そのまま階段を掛け上がって屋上へ行った。
「…くっ……も…なんなんだよっ…!」
バンッ!と勢いよくドアを閉めた。
今のは相当響くだろうな…
「…き、霧野…さん………?」
「!!……剣城!」