俺の後輩が猫になった。
□◆36日目◆ 俺の後輩に俺が甘えた日。
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「…でやっぱり思うけどさ、あの薬は一体何だったんだ?」
今、昼休み。
屋上で弁当なうのサッカー部員とは離れ、
日向ぼっこしながら狩屋と缶ジュースなうだ←
「またそれですか;あれについてはちゃんと説明があったじゃないですか…」
「だってあれ長いし良くわかんなかったし…」
「……でもあれって必要だったんでしょうか?」
「……………必要だったんじゃないか?」
「今の間は何ですか;」
「迷った」
本当にそれは迷うところだ。
ってゆーかあの薬複雑すぎるだろ。
「でもどっちもどっちだよなぁ…
あれのおかげで素直な狩屋見れたし、色々楽しかったけど…
大変だったしなぁ…」
「素直になったとは言っても…恋愛だけの話なら、
今はまだでもいつかはあれがなくても付き合ってたかもしれませんよね。
一応両思いだったんだし…」
「あぁ―…それも一理あるな…」
「オレ的には、ない方が良かったです」
「…なんだよ、つい昨日までは猫になりたいとか言ってたくせに」
「きっ…昨日は昨日、今日は今日ですよ…;」
「…まぁそうだよなぁ…神童と対等な勝負するっつって
部屋を出れなくなったわけだし」
「はい…それは結構大きかったです…」
「うーん…」
でもあの薬は、
猫の薬の効果を使わずにもう一度両思いになれば、猫の薬が必要ないので効果が抜けていく。
わけで…とんでもなく頭がいい薬なわけだ。
とはいえめんどくさい薬だ。
………あの時南沢さんに流されなければ…
……思いだそうとしても無理だった。
記憶がない←
「でも…猫狩屋は相当可愛かったな……」
「はっ?;」
「狩屋は元が可愛いからな…猫すっげー似合うし」
「なっ…///や、やめてください…///」
「あ。そうだ狩屋、いつだったらマサキって呼んで良い?」
「いつでもダメですっ///」
「えー…」
「話がずれてますって…」
「あ。」