俺の後輩が猫になった。
□◇37日目◇ 俺の後輩と俺が再び遊園地に行く日。
1ページ/7ページ
ピーンポーン…
ダダダダダダっ!
ガチャっ!!
「おはよう狩屋!待ってたぜ!」
「………お…はよ…ございます…」
「なんだよ。今日もテンション低いのか?」
「いや…そうじゃなくて……先輩かっこよすぎ…///」
「ん、そう?じゃ良かった!」
「じゃあ先輩、早くいきましょうっ!」
「わかったわかった」
狩屋に引っ張られながら家を出て、電車で一駅。
*
「うっわぁ…今日混んでますね…」
「あぁ、そうだな…」
「……しょうがないですよね…;じゃあ先輩、最初は何乗りますか?」
「え、俺が決めていいのか?」
「はい」
「じゃあ…ジェットコースターだな」
「…………やっぱり?」
「やっぱり。男に二言はないからな、狩屋」
「はーい…」
*
とまぁ前回同様、最初はジェットコースターに乗ったわけだ。
が…
「せんぱーい、次どこ行きますかぁ?」
……なんか普通だった。
こないだみたいにしおらしい狩屋が見れると思っていたのに。
「……先輩、何か失礼なこと考えてません?」
「…え?何が?」
「はぁ…次、行きますよ」
「あ、うん」
どこに行くとか聞かずに、手を引っ張られて歩き出す。
*
「え…マジで?」
「マジです」
「俺はいいけどさ…お前、大丈夫なのか…?」
「大丈夫ですよっ!」
なんでか知らないが辿り着いたのはお化け屋敷。
「あ、あぁ…?」
なんだか不思議な感じのまま列に並んだ。
中に入ると、それはまぁ暗かった。