ゆめしょうせつ
□ご機嫌いかが？
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今日は何だかわがまま言いたい気分
『蔵ぁーお腹すいたよぉ』
蔵「はいはい、何が食いたいん？」
『ぅーん、クレープの生クリームチョコバナナ』
蔵「ぢゃあ買ってくるからここにおってな」
『……嫌』
蔵「へ？」
『一緒に行く』
蔵「ほな、手つないで行こか？」
『うんっ』
蔵は優しい
どんなわがままも聞いてくれる
私だけの王子様
蔵といると心地いい
何も言わなくても
私が１番してほしいことをしてくれる
蔵「はい」
『……あーんして？』
蔵「え、今外やで//////」
『だめ？』
私は蔵の事なんでも知ってる
蔵は上目遣いに弱い
１番はシャンプーの香りだけどね
蔵「ぢゃあ……はい、あーん」
『……ん、おいしい』
蔵「そらよかったわ、食いながら帰れるか？」
『うん、手つないでね？』
蔵「当たり前や、桃子はすぐ迷子になるんやから」
『うるさい、だから手つないでるの』
蔵「ははっそやな」
蔵は私の事なんでも知ってる
私は蔵のおせっかい的なのに弱い
１番は頭ぽんぽんだけどね
『蔵ぁ、ずっと一緒にいてね？』
蔵「急にどしたん？当たり前やろ、ずっと一緒やで」
そう言って蔵が頭をぽんぽんしてくるから
私も近付いてシャンプーの香りを振りまいた
蔵「桃子にはかなわんわ」
全然かなわないと思ってなさそうな蔵に私も言った
『蔵にもかなわないよ』
きっと蔵はこのあと私の望むように
優しくぎゅってしてくれる