私は戦国武将。
□君臨
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時は戦国。
絶えず争いが繰り広げられる時代。
魔王・織田信長、覇王・豊臣秀吉の脅威が去り、一時的に平和が訪れた。
「これで泰安の世が来る」
誰もがそう思い、覇王を倒した徳川家康に感謝を示し、讃えた。
だが、君主をなくした石田三成にとってみれば、人々が求めた先にあったのは絶対的な憎悪だ。
天下分け目の戦い。
幾人もの命を奪う大きな争いが、またもや日の本で起こってしまった。
石田三成率いる西軍と、徳川家康率いる東軍の戦いで勝利をおさめたのは、東軍・・・。
多くの民の間には、また希望が生まれ始めていた。
皆が安堵の息をついたとき。
・・・東の地、東山では、また違う出来事が起こっていた・・・。