てふてふ

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貴女は
暗いです。

あまり明るいお話ではありません。

あとすごく短いです。

大谷


あの頃。
「ワシの夢はな、泰平の世を造ること。みなが笑いあえる、絆のある世界を造ることだ!」

気持ちのいい昼下がり。日和のよい縁側で、ひとりの童が興奮気味にそう言った。

髪を上にあげ、くっきりとした目を持っていて、にこりと笑ってみせる。

「馬鹿か家康ゥ!それは秀吉様と半兵衛様がなさることだ、貴様のしったことか!」

すかさず隣のわらしが言った。

白銀の髪に、白い肌。鋭い目つきに、鋭い体つきをした童が。

「じゃあ三成、お前の夢はなんだ?」

「知れたこと。この身は秀吉様と半兵衛様の為に…」

「お前はいつもそれだなぁ」

「なんだと!?」

「まあまあお二方、ケンカをなさると刑部様に叱られますよ」



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