お礼文

□《番外編A》クシナ視点
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今日は楽しかったなぁ。

私はお風呂から上がって自室に戻り、ベッドにダイブしながら思った。
まるで波風君とデートをしているみたいだった。

夕方からのこと私はしにじみと思い出してしまう。

本来なら今日はワカバと夕食を食べにいく予定だった。
それが、ワカバは急にバイトが入ってしまった。
その時、丁度、波風君がそこにいたのだ。

大学の第一図書館に行っていた。
早めにレポートの資料を選んでおこうと思ったのは、夕飯を食べに行くまでまだ時間があったからだけだった。
別に急ぐレポートでもなかったし。

偶然、波風君も図書館へとレポートの資料を借りにきていたとのことだった。
本当に偶然。
ビックリしてしまったくらいだった。

だって、今まで波風君と図書館で会った事なかったし。
巡り合わせってあるんだなと感度した。

しかもワカバが私と一緒に食事にいかなかと誘ったら、気持ち良く了承してくれた。
波風君は本当に良い人だ。

外見だって格好良いし。
性格も良い。

それなのに彼女がいないらしい。
不思議だった。

今日は波風君と大学の近所にある神社のお祭りがあって、遊びに行った。

神社にお参りに先ず行きたいと私が言っても波風君は全く嫌な顔をせずに付き合ってくれたのだ。

波風くんは一緒にいる間中、ずっと気遣ってくれた。
しかも気が付けば優しげな笑みを浮かべてくれているし!

あの笑顔!
思わず叫びそうになってしまって顔を枕へと埋める。
王子様みたい。

本当に格好良い!
今、思い出すだけでドキドキしてしまう。

ずっと波風君の笑顔を見ていたいと思ってしまう。
あんな素敵な人が恋人だったらなぁとは思わずにはいられない。

しかも、そんな彼と私は恋人のように過ごしたのだ。

私はそうだったと思い出して充電中のスマホを手に取った。
今日は波風君と一緒にお祭りで写真を撮ったんだった。

結構ノリで撮った写真。
可愛く映っているだろうか。

それが不安だった。
波風君と2ショットで撮った写真もあるし。
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