テニプリ小説
□早まるな!
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『はぁ…』
先週届いた封筒を見てため息を吐く。
中身は…招待状だ。
でも、ただの招待状じゃない。
ほら、どっかのアニメやゲームで見たようなホログラムのメッセージカード。
立体でアイツが浮かび上がってしかも喋るんだぜ?…どんだけ金かかってんだ、たかが誕生会の招待状に。
いや、そんなことでため息を吐いてるんじゃない。
アイツの誕生日を祝う会。
それってつまり、子供の誕生会なんてレベルじゃない。
パーティーだ。
きっとパンピーな俺には想像の域を越えない社交界レベルの。
綺麗な服なんて持ってねぇし、冠婚葬祭用に買ってもらった服は…はっきり言って二度と着たくない代物だ。
…………小学生に間違われるのはこりごりなんだっ!!
という訳で…とってもとっても行きたくないんだが…
招待状が来たって事は…『来い!』って事だろ?
行かないって言ったら…なんて言うか…
怖ぇー!!
…怖い…んだよな…
悔しいけど…さ、怒らせたくないし、悲しませたくないし…
…何より嫌われたくないんだよ。
あああ!どーすんのよ?俺!
ライ○カード!!
『どうしても行かないとダメか?』
携帯に打ち込んでみる…