頂きもの小説。

□頂き物には気をつけろ!
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朝、目覚めたら見覚えのないものが頭にくっついていた。
自分で気付いた訳ではなく、起こしに来た新八が大声で叫んだから、頭の上を触ってみた。
すると、指先が当たったのか、ぴるぴると動き、くすぐったさを感じる。
気になって鏡を覗けば、猫の耳が生えていて、自分でも驚いた。


「えっ!?何で猫の耳がついてんの?」
「銀さん、また変なものでも食べたんじゃないですか?」

新八に言われ、記憶を辿ってみると、あることを思い出す。
昨日、辰馬から菓子折りが届いたのだ。
神楽に見つかると全部食べられてしまうからと、届いた菓子を全て食べてしまった。
おそらく、それが原因だろう。
そのことを新八に言うと、ため息をつかれる。

「なんだよ。そのため息は…」
「呆れるに決まってるでしょう?」

もう一度ため息をつかれた。
元に戻る方法は分からないので、しばらくはこのままだろう。

「どうやったら戻るんだか…」
「そんなの自分で考えてくださいね!」

新八は神楽を起こしにいく。
空しさが銀時を包み込む。
それから、元の姿に戻ったのは数日後だった。

     ―END―


鴉啼枝様へ。
素敵なイラストと小説、有難うございました。そして、2周年おめでとうございます!これからも宜しくお願いいたします。

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