君との証を

□3契り
3ページ/4ページ



「はぁー……」


飲み屋の前で冷えた両手をこすり合わせる。


「寒ぃ……」


土方が言った待ち合わせは8時。

そして今は10時。


「あのバカ早く来いよ……」


なんて、呟いてみるがホントはそんなこと思っちゃいない。


性欲処理だろうがなんだろうが、抱いてくれるだけで満足だから。


それ以上は望まないから。


「都合のいい女……」


自嘲気味に、空を仰いだ。





 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ