君との証を
□3契り
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結局、多忙な副長様が来たのはあれから一時間後だった。
ゼーハー息を切らしていて、俺を見つけるなりビックリした顔をした。
「なんでいんだよ!!」
「え、だって待ち合わせしたじゃん」
忘れてたんかい。
「覚えてるわ!!ついさっき仕事が終わったところなんだよ!!いねぇだろうと思ったら……冷え切ってんじゃねぇか!!!!」
……いねぇと思ってんのに、何で来るかなコイツは。
バカなのだろうか。それとも俺に――――
…………やめろ、期待をもつな。
裏切られた時、壊れそうになるから。
「まぁいるんならいい。いくぞ」
「え、お前疲れてるんじゃねぇの?」
「それとこれとは別だ」
その後、いつもの連れ込み宿に入って、別れて。
つーか疲れてるとか嘘だろ……。
全然元気じゃんファイト一発しまくりじゃん。
こっちのが疲れた。
でもまぁ、いつも通りのはずだった。
けれども
幸か不幸か、俺たちの運命はここから始まった。